劇場版ミッフィー

劇場版ミッフィー

日本では「ミッフィー」の名で親しまれている、うさぎのナインチェ(Nijntje)。
グラフィックデザイナーのディック・ブルーナがナインチェを生み出してから、約60年が経つ。その絵本は、各国の言語に翻訳されて、これまでに約8500万部が出版された。アニメ化、ミュージカル化もされたこの国民的英雄が、先頃ついに初の映画化を果たした。「ナインチェ・デ・フィルム」(ミッフィー・ザ・ムービー)という70分の映画で、ナインチェとその友だちが動物園を探検するというお話だ。
1月30日からオランダ各地の映画館で上映されて、話題を集めている。

登場人物が銀幕から話しかけてくるなど、子供たちが参加できるインタラクティブな仕掛けもいっぱい。子供たちは大喜びで呼びかけに応えたり、手拍子をしながら一緒に歌を歌ったりと、館内は終始盛り上がる。1時間を超える上映時間に、小さな子供たちは途中で疲れてしまわないかしらと思いながら見ていたけれど、とんでもない。大はしゃぎしている間に、あっという間に終わってしまった。

全ての写真:Miffy the Movie © Mercis bv / Telescreen Filmproductie. All rights reserved
© 2012 Warner Bros.Ent. All rights reserved.

Dick Bruna

©Ferry Andre de la Porte

「この映画ができたことは、ナインチェと私にとって、とても栄誉なことです。動物園をテーマにしたストーリーも、私はとても気に入ってます。動物園に行くということは、小さな子供たちにとって、とても特別な経験です。私自身も、子供達と一緒に動物園に行くのもとても楽しみましたし、定期的に一人で行って動物を観察したりしていました」と、ナインチェの生みの親、ディック・ブルーナ氏は語っている。

ところで日本のミッフィーファンにも朗報!
この映画は、3月末から日本でも上映されます。

おそらくほとんどの人が、生まれて初めて映画館で見た映画のことをいつまでも鮮明に覚えているはず。
ミッフィー・ザ・ムービーは、2〜3歳くらいの子供でもお話の内容を理解し、楽しむことができるので、「初めての映画体験」にぴったりだ。
家族みんなで楽しんで、たくさんの子供たちにとって思い出に残る「映画館デビュー」になりますように!

下の写真は、1月中旬の試写会の時のもの。
見に来た子供たちみんながナインチェの耳をつけて登場。かわいすぎる!!

photo © studio frog (Kiyomi Yui)