アムステルダムの桜 続編

アムステルダムの桜 続編

ウィレム・アレキサンダー皇太子の即位式まであと4日。


ホテル・オークラ・アムステルダムの近くの桜並木は、満開を少しだけ過ぎた感じだ。

去年は、写真を撮っていたら「この花は、サクラという日本の花だよ」と教えてくれるオランダ人がいた。
今日は、「何年も見ているのに、いまだに花の名前がわからないんだ」と言う男性と会った。
「この近くに住んでいて、毎年きれいなだーと思って見ているんだけど、君はこの花の名前知っている?」
そう話しかけてきたのは、とてもお花見を楽しみそうなタイプには見えない男性 ・・・(先入観、入りすぎだけれど)
サクラという日本の花だと言うと、「ゴッホが絵に描いてた花でしょう?」と彼。
それはアーモンドの花だと言うと、「どこが違うの?」と聞かれて困った。
確かによく似ているけれど、違うんだよ・・と、心の中で。

日本の皇室に関心はないけれど、雅子様が即位式に出席するというニュースを聞いて、少しググってみる。
適応障害とか、11年ぶりの公務とか、今まで知らなかったニュースと共に、びっくりするような批判の言葉も・・・
オランダでも、朝のラジオ番組で雅子様が即位式に出席するというニュースが取り上げられていた。ストレスのことや男の子の世継ぎを生まなかったことなどと共に、日本では女性は天皇になれないことなどが”識者”のゲストから説明されると、プレゼンテーターは驚いて、「オランダでは3代も女王が続いていたので、男性の国王で大丈夫?なんて思ってしまうけれど、日本は逆なんですねー」と笑った。


あるテレビ番組でも、「男性国王に、包容力を持って国をまとめることはできるのか?」なんてことが話題になったり。
123年女王の存在に慣れ親しんだオランダ人にとって、男性国王の誕生はまだ違和感でいっぱいだ。だが4月30日の即位式から1ヶ月もすれば、もう誰も「男性の」国王なんて言わなくなるだろう。

追伸:写真の一枚に、緑色の南国のインコが写っている。
なぜかたくさんいて、よく群れを成して飛び回っている。
人間だけではなく、鳥の世界もマルチカルチュラルだ。