マレーシア航空機の被害者、オランダへ

マレーシア航空機撃墜事件被害者の遺体を乗せた列車が、目的地のハリコフに到着したと報道された。この後ボディバッグの中身の確認や遺体を棺に移す作業を行い、明日の昼にも第1便がオランダのアイントホーフェン空港に向けて出発。遺体はオランダへ輸送されたあと、ヒルバーサムという街にある軍の施設で身元確認が行われる。

昨日行われた遺族集会でも、遺族たちは「とにかく一刻も早く遺体を返してほしい」と悲痛な叫びを上げていた。
この集会には、首相をはじめとする政府代表者、国王と女王も出席。集会終了後、国王夫婦は悲痛な面持ちで会場を後にした。その後間もなく各テレビ局から放映された国王のスピーチでは、全国民に遺族へのサポートを呼びかけた。

今日の全ての全国紙に、オランダ政府による1ページ大の死亡広告が掲載されていた(写真下)。亡くなった298人全員の名前と国籍が記載されている。そこかしこに同じ名字が3つ、4つ連なる部分があり、複数の家族を一度に失った遺族も多いことを物語っている。

被害者たちがどの地域に住んでいたかを示す地図も掲載されていた。ほとんどの主要都市とその周辺にマークがある。多くのオランダ人にとって、被害者、そして遺族は身近な存在だ。

→先ほどルッテ首相が、明日を国喪の日とすることを発表した。